居酒屋で見かけた若者

居酒屋で見かけた若者

居酒屋で酒を飲んでると、結構隣の席が気になる人って多いんじゃないかな。特にチェーン店とかだとテーブル間が近かったりするから、ついつい話も聞こえちゃうよね。
ぼくがこの前知人と酒を飲んでた時に、ハタチになりたてくらいの若い子が隣に座ったんだよね。最近の子って高校生でも大人っぽいしハタチ過ぎても顔が若いから見てても年齢分かりにくいんだけど、ぼくは「おいおい未成年じゃないの…」ってこっそり思ったくらい。
でも最近は店側が年齢確認とかもかなりしっかりやってるみたいだし、その子も慣れてる風だったからそんなに心配してなかったんだけど、なんとなく「最近の子は何飲むのか」なんて気になったんだ。

 

そしたら最初はビールで感心してたら次はウーロンハイ、その次はサワー・・・みたいな具合で毎回違う酒頼むんだよね。一緒に来てた子もそこまでじゃなかったけど、割と頻繁にコロコロ変えてて驚いた。
ぼくなんかも最初の方はビール飲んで、徐々に回ってきたら日本酒にシフトするみたいなことはよくあるけど、そんなコロコロ変えてて大丈夫かって。「ちゃんぽんは悪酔いする」って今は言わないのかな?

 

昔と違って今はそこらへんの居酒屋でもいろんな酒が置いてあるし、彼らみたいな飲み方の人が出てくるのも不思議じゃないけど、ぼくらの世代はずっと「ちゃんぽんは悪酔いする」っていう迷信の中で生きてきたからちょっと衝撃的だったなあ。

 

それから彼らのテーブル見るとやれ唐揚げだのポテトだのってとにかく茶色いわけ。ぼくらは冷奴とかきゅうりの浅漬けとか頼んでてさ、いつの間にかこんなのが当たり前になってたけど、「そういえばぼくも前は唐揚げ毎回頼んでたなあ」なんて思うと懐かしいやら切ないやら…。白井一成も年を取ったなあなんて自分に言ってみたくなった。揚げ物と酒の組み合わせを心ゆくまで堪能できるのも、若者の特権だなあ。